キラキラのスパンコール衣裳、その夢を紡ぐ人々

スパンコール
今でも、純国産のスパンコール生地は、結構、良いお値段ですが、
海外産のスパンコールの生地は、お手頃なお値段です。

少し前までは、海外産のスパン生地は、難点も多くありましたが、
最近では、それも解消されてきたようですので、少しはマシなのかな。

ちなみに、スパンコールの生地は、土台になる布生地の表面を、スパンコールで
埋め尽くすように縫いとめられているような感じになっています。

なので、そのスパンコールを止めている糸が切れると、そのスパンコールは
理屈としては、土台の生地からポロリと剥がれるのです。
(まぁ、実際はそれほど簡単に剥がれないような縫い止め方はされていますが)

そういう側面から言えば、日本製のスパンコール生地は非常に丁寧な造りで、
スパンコールに限らず、国産生地の精度は高く、日本の技術は素晴らしい、
と思います。

ただ、主催側からすると、大変リーズナブルな海外産の生地は魅力的で、
そういった素材を使うのも予算的には最良な事となり、結果、現場(職人さん)
泣かせな部分(扱い辛いなど)が多くなってしまうのが現実でしょう。

ところで、デザイン画があり、それを立体化させるため、実際の指示書・設計図
とも呼べるパターンをパターンナーさんが計算・図面にし、それを基準に
裁断・縫製され、平面のデザイン画がようやく具現化されるワケですが・・・。

そういった作業において、扱いにくい(手間のかかる)モノの一つが、
スパンコール生地です。

ペラペラな土台生地に硬さのあるプラスチック様の丸い板が張り付いて
いるのですから、木綿生地を裁断・縫製するのとは勝手が違ってくるのです。

細かいお話をすると、縫い代部分に当たるスパンコールを手作業で一片一片
外してから、裁断・縫製を行い、完成後、外したスパンコールを一片一片手作業で
埋め込んでいく・・・という、非常に手間と根気と技術が必要な作業の連続です。

そういう手間隙は、観客の方々には分からない事で(舞台を観に来て、まさか、
衣裳の縫い代に注目するお客さんは皆無かな、と思いますので・笑)、
まさに、衣裳関係者のみが知る「職人技」、ある種の美学でもあります。

これ以外にも細かい技や美学が存在し、その集大成が舞台衣裳となって
演者の身を包み、華やかなシーンを形成する一役を担っているのです。

その他、衣裳関係では本番の舞台に関わる「舞台付き」という役割もあり、
その方達はいわば、本番中の衣裳全般の管理責任者のようなもので、例えば
長期公演であれば、日々の衣裳の手入れ(補修や時には洗濯など)や、
本番中の着替えの介助などもこなします。

こういった方々は、一般にお客様に決して知られる事のない(名前の出ない)
存在ですが、お客様に見える存在の演者が夢を届ける人ならば、こういった
お客様の見えないトコロに位置する職人さんは、まさに夢を紡ぐ人々だと
思っているのです。

もちろん、衣裳だけでなく、照明さん、大道具さん、小道具さん、音響さん、
宣伝さん、営業さん、制作さんにも、「職人さん」が存在し、むしろ職人集団と
呼べるこういった多くの人々により、夢は紡がれているのです。

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